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アンリ・ブルジョワ 商品一覧

Henri Bourgeois

アンリ・ブルジョワ

Chavignol 『サンセール』の代名詞アンリ・ブルジョワ 50年以上も前からサンセールの複雑な土壌に着目し土壌毎にワインを醸してきた。今やサンセールを代表する造 り手となった。当主ジャン・マリー・ブルジョワは来日歴50回以上の親日家。

 

AOCサンセールのパイオニア 創業は 1955 年。僅か 2ha の葡萄畑から始まった貧 しい造り手だった「アンリ・ブルジョワ」。 拠点となるのは「クロタン・ド・シャヴィニョール」という 山羊乳から造られるフロマージュで有名な「シャヴィ ニョール村」。 『フランス国内でもサンセールの認知度は低く、国外 に輸出されることは無かったし、パリのレストランのリ ストにも無かった。地元消費用だった』 現当主の「ジャン・マリー」は造ったワインを持ってパリ のレストランをまわって売り歩いたそう。次第にサンセ ールの個性に気付いたソムリエやワイン愛好家がサ ンセールを訪れるようになった。 『土壌の複雑さは解っていた。キンメリジャン、シレッ クス、粘土石灰、カイヨット。こんなにも複雑な土壌 は他の産地には無かった』 50回以上も来日し、サンセールの個性を伝え続けて いる「ジャン・マリー」。30 年前には日本の鮨屋でプテ ィ・シャブリが人気だったのを見て「プティ・ブルジョワ」 を開発し、大人気となるなど日本への造詣も深い。

 

キンメリジャンとシレックス

『サンセールの土壌は非常に複雑。今では土壌毎に ワインを分ける生産者が増えたが、以前は皆無だっ た。土壌毎のワイン造りこそがサンセールの醍醐味 だと思っていた』 早くから土壌の多様性に着目した「ジャン・マリー」の 父は土壌毎に分けて醸造し、その特徴を表現したワ イン造りに叐り組み始めた。 ドメーヌの周辺の畑は「マルヌ・キンメリジャン土壌」。 1億6,000万年前の海底が隆起した土壌でアンモナ イトの化石や牡蠣の貝殻を多く含む。 『特に醸造所の正面にあるキンメリジャン最良の区 画「モン・ダネ」の急斜面はサンセールの造り手憧れ。 ヨード香を中心に花や果実のニュアンスの女性的な ワインが生まれる』 シャヴィニョールの東、ロワール河沿いに南北に広が るのがシレックス(二酸化ケイ素粘土)土壌。9,000 万年前の白亜紀の土壌。 砂利が多く、シレックス(火打ち石)が見られる。代表 的な畑は「ダンタン」。 『キンメリジャンで感じられる花や果実香は控えめで、 硬め。スパイス香が強い。また畑にある火打ち石を 擦った時に出る煙香が感じられる。男性的』 今の流行は硬くミネラルを愜じやすいワインなのでシ レックス土壌のワインは喜ばれるが、実際はキンメリジ ャンやカイヨット土壌の方が若いうちから楽しめるワイ ンになる。「レ・バロンヌ」のように果実の美味しさとア ロマに溢れたサンセールこそが基本。

 

継続的葡萄栽培 一部の畑の収穫は機械化された。手作業での酸化リ スクと機械での腐敗果リスクを比べての判断。 ソーヴィニヨン・ブランは酸化に弱い。土壌毎の醸造 だけでなく、サイズ毎に収穫方法も変えている。 『私達の一族はこの土地で 12 世代に渡って生活し ている。サンセールの自然、土壌、テロワールを後世 に残していくことも重要な仕事だ』 「アンリ・ブルジョワ」ではシャヴィニヨール村の周囲の 環境保全にも積極的に叐り組んでいる。 醸造過程に出る糖分を含んだ水が河に流れ込むと、 再び発酵する事で周囲の生態系に影響する恐れが ある。 独自の浄水システムを考案。シャヴィニヨール村から 出る排水は全てこのシステムで浄水され、村の外に流されている。

 

輸入元資料より抜粋