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シリル・アロンソ 商品一覧

P-U-R Cyril Alonso & Florian Looze

ピュール シリル・アロンソ & フロリアン・ルーズ

■自分で畑を持たない‘ネゴシアン醸造家’ アロンソは、全く新しいタイプの生産者と言えます。彼自身では一切ブドウ畑を所有せず、それを逆手にとって優秀な栽培家とタッグを組み、優れた 畑の優れたブドウを入手し、アロンソ流の醸造哲学でワインを造り上げています。このことは複数の優れた栽培家の最高のブドウだけを使用し、経験 に裏打ちされた独自の醸造方法で最高のワインを生み出すことが出来ると言うことです。「良い畑があれば、自分はどこでもワインが造れる」と自身 の利点を語っていますが、より良いワインを生み出すため、本拠地ボージョレ・マコネーから半径25km以内の地域に限定しています。ボージョレには昔 からブドウを育てる事だけに専念する「ブドウ栽培家」がいます。彼らは醸造をしないためひたすら畑でブドウの栽培に力を費やすのです。おのずと質 のいいブドウを確保しやすいエリアであるということに着眼したアロンソ。しかしただ出来たブドウを買取るだけではなく、栽培の仕方、収穫の時期、収 穫のやり方を細かく注文できる契約になっています。だから最後までブドウの品質を自分の目で確認できるのです。天候が悪く、日が当たらないな ど、急な天候の変化に対応するために素早い対応が必要なときなども、このシステムは質のいいブドウを手にでき非常に有利に働くのです。

 

■マルセル・ラピエールに背中を押された直弟子 リヨンで生まれたアロンソは、まずモンペリエの大学でワイン醸造を学び、ボーヌでエノローグの資格を取得、その後ソムリエとしてワイン販売の経験を積 みました。醸造家としての始まりは、スイス、ジュネーヴ近郊のドメーヌ・ヴィーニュ・ブランシュ。そこで数多くのブドウ品種の醸造を経験しました。次い でサヴォア地方ビュジェのドメーヌ・デ・ヴィーニュ・ウーヴリエに移り、寒冷地でブドウ栽培はとても厳しい場所でしたが、ここで多くの自然派生産者と親 交を結びワイン造りに対する考え方を確立しました。その後、現在の本拠地ボージョレに戻り、ラピエールに独立を勧められ会社設立まで絶大な支 援を得たのです。この地でラピエールとのコラボで造り上げたサヴォアで人気の「ビュジェセルドン」と同タイプのやや甘口のロゼペティアン「?」マークの 「ポワン・アンテロガシオン」により自然派ワイン界で大きく知られる存在となったのです。

■ストイックなまでの自然へのこだわり 醸造の哲学は、自然派ワインの生みの親「ジュール・ショーヴェ」から受け継いだ昔ながらの自然な醸造そのものです。その土地のテロワールを最大限 表現するため、自然農法で育てられた健全なブドウのみを収穫し、除梗せずに発酵槽に入れます。その時も不要な圧力がブドウにかかるのを避け るためベルトコンベアを使い重力だけで落とすというやりかた。そして自生酵母だけの力でSO2(酸化防止剤)等の添加物を一切使用せずにゆっくり 醸造します。そしてブドウ本来の旨みを残すためノンフィルター(無濾過)ノンコラージュ(無清澄)で瓶詰めします。出来上がったワインの状況を見定 め、必要があれば最小限・極微量のSO2を瓶詰め時に加える場合があります。「環境や条件によって柔軟に仕事の進め方を変えつつ、より良いも のを・・」長年の経験と多くの優れた栽培家との深い信頼関係に培われたアロンソが生み出す「とっておきのヴァン・ナチュール」なのです。

 

輸入元資料より抜粋http://www.diony.com/diony/list/data/01PUR.pdf