醸造家 ヴィヴィアーナ・ナバレッテ氏
2002年に新たなアペレーションとして確立したチリ屈指の冷涼な産地。近代チリブドウ栽培地域の中でも新しく、冷涼且つ恵まれたテロワールが存在する産地として注目を集めるチリ北部の産地レイダ・ヴァレーで最初にブドウ栽培を行ったパイオニア的生産者。(2002年5月には新たな原産地呼称(Denomination of Origin)認定)。
どこにも無い、独自のスタイルを持つワイン造りを行う為、8kmにも及ぶ潅漑用水路を建設。1998年に総域80ヘクタールの畑でアロマ高い白ブドウとピノ・ノワールを中心にブドウを栽培しその高いコストパフォーマンスで多くの賞を受賞してきました。
畑の画像
マイポ川の水脈を引き込むため、8kmにも及ぶ潅漑用水路の大規模な工事を行いました
30歳の若手のホープとして注目される女性醸造家。チリ、 カトリカ大学醸造学部を首席で卒業。
6年間:コンチャイ・トロで醸造チームに加わる
4年間:同蔵にてアシスタント醸造家を務める
醸造家:ヴィヴィアナ・ナヴァレッテ
【醸造家ヴィヴィアナが目指すワイン】
ビーニャ・レイダでは、レイダ・ヴァレーで栽培される品種のポテンシャルを引き出し、他の地域には無いレイダのキャラクターを見事に表現することをモットーにワイン造りを行っています。
■ 畑第一主義
最先端の醸造設備で、テロワールを重視した極力人の手の介入を押えた醸造を行います。
ブドウ本来の力、ブドウ畑、レイダ・ヴァレーの環境が個性ある独特のワインを産み出すと考えます。
醸造施設
グループ全ワインで2011年、金賞4つ、金賞の中の金賞となるカテゴリー別「トロフィ」を5部門で獲得!
2010 リースリングレセルバはJAL国際線成田・羽田空港ビジネスラウンジ サクラウンジにて提供されるなど高い評価を集めます。
また、レイダ・ヴァレーを代表する生産者として数多くのワインがプレスに取り上げられています。
高い評価のあった雑誌等
量産ではなく、品質に拘り、上質且つ独自性のあるワインを造ることを理念とし、主に業務市場をターゲットにワイン造りをおこないます。この理念を実現する為、各ブドウ品種がそのポテンシャルを最大に引き出せる最高のテロワールを探求し葡萄を栽培します。
丹精込められて造られるブドウ 収穫風景
■ 気温:冷涼(平均気温22度)
カサブランカ・ヴァレーよりもより海に近く、冷たいフンボルト海流の影響を受ける事からより冷涼な環境となる。
■ 海からの距離:12km(海風の影響)
■ 地形: 緩やかな傾斜面の連なる勾配のある丘
■ 水資源 ●ミネラル豊富
■ マイポ川からパイプラインを引いた灌漑用水を利用
■ 葡萄品種 SB/CH - PN/SY
■ 平均的な収量 8-10トン/ha
■ 総栽培面積 415ha
■ ワインが造られて 10年
立地条件と海風の影響
● 中間層:ローム質。表面は多くの水晶を含む砂利からなる
● 下層土:縦に走る粘土の層により、比較的おだやかな水はけのよい土壌
● 有機物質は少なく、2%以下で、6.0〜6.5pHと、わずかに酸性
このような生産性の低い土壌と、丁寧な管理を行うことで、ブドウの成長力をコントロールし、さらに収穫量を減らすことによってバランスのとれた畑環境を生み出しています。この結果熟成・凝縮されたブドウが産まれます。
良質なワイン造りのための取り組みとして様々な新しい取り組みを行っています
● 新たな栽培方法への投資
● 新しい品種の栽培
● 株密度の研究
● 畑の立地条件の研究
【それぞれの畑の特徴】
◆ リースリングの栽培(畑:北西向き)
土壌:砂質、赤い色の粘土質土壌や花崗岩土壌
高いミネラル感を持つフレッシュなワインが産まれる。
株密度:4000本/ha
単位収量:1.5Kg/本
クローン:様々
栽培面積:13ha
◆ピノ・ノワールの栽培:(畑:南東向き)
土壌:砂の多い粘土質土壌
炭酸カルシウムを多く含む土壌
フレッシュでミネラル感のあるワインが産まれる
株密度:6173本/ha
単位収量:1.0Kg/本
クローン DMS(オレゴン)、MS04(ブルゴーニュ)、828、777、16、9
栽培面積:132ha
◆ ゲヴュルツの栽培(畑:北西向き)
土壌:ローム質の粘土質土壌、花崗岩土壌
フレッシュでフルーティーな少し花のニュアンスを持つワインが産まれる。バランスの良い酸も特徴。
株密度:4000本/ha
単位収量:1.5Kg/本
クローン:様々
栽培面積:1.4ha
ピノノワールの木の分布図
ラベルのモチーフとなっている建物は1983年に焼失した古いレイダ駅の建物です。
左 ロゴ レイダのロゴ
輸入元資料より抜粋http://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1137.html