オーナー醸造家トビー・ヒル氏
総生産量わずか1,500函の高評価、カルトワイナリーが造る優美なピノ!
芸術家がその独創的な感性と類まれなる天性で造る優美でエレガント極まりない極上の味わいが特徴です。
その多くがワインクラブメンバーや、醸造所にある直売所で顧客達に直接販売され、リリースされたワイン全てが、あっという間に完売になってしまうことから、殆ど手に入らないとても希少なワインです。
1997年、建築関係のカラーリストであったトビー・ヒル氏が、カリフォルニアにおけるピノ・ノワールの銘醸地として知られる冷涼な産地、アンダーソン・ヴァレーに設立。
2002年メンドシーノ郡、コンプチに位置するピノ・ノワールの銘醸畑”オプンランダー・ヴィンヤード”の畑を持つ生産者”シャンデル・オプンランダー社”がブランド立ち上げをあきらめた際、ヒル氏がたった4つの樽を譲り受けたことから彼のワイン造りが始まりました。
当初はアーティストとして、ワインのラベルに自身のアートを表現したいという思いから始まりましたが、いつしかワイン全てをプロデュースしたいという新たな芸術家的野望が芽生え、<視覚>から<感覚>の芸術へと完全に移行していきました。
独学で醸造学を学び、芸術家としての感性を随所にワイン造りに活したワインは、堅実でありつつも洗練され、芳醇且つ優美な旧世界のスタイルを感じさせます。
2010年にはアンダーソン・ヴァレーの最優秀ワイナリーに選ばれ、その後も彼のワインは高い評価を集めています。
現在は、高い品質のブドウを産む銘醸畑を持つ農家からブドウを購入し、ワインを造っていますが、近い将来自身の畑を持ち、絵具とカキャンパスの代わりに、ブドウとワインを使って新しい大地に自身の作品を作り出す予定です。
ワイナリーからの眺望
サンフランシスコ出身のヒル氏は前職が色を扱う芸術家と、一風変わった職歴を持つオーナー醸造家です。父方のアーティスティックな才能を受け継ぎ、カリフォルニア芸術大学で美術学士号を取得後、1980年代をニューヨークで過ごし、90年代にサンフランシスコへ戻り建築関係のカラーリストとして活躍してきました。
その後、アンダーソン・ヴァレーを見下ろすメンドシーノ・リッジA.V.A.地区に土地を購入。新たな道を開拓し始めました。
ヒル氏の産み出すワインを一度飲むと、彼の抽象芸術の要素が、醸造過程においても非常に繊細に組み込まれていることを感じとることができます。
トビー・ヒル氏と愛犬
フィリップス・ヒルは小規模生産を行う家族経営のワイナリーです。
設立者でもあるオーナー醸造家のヒル氏は、醸造学校などに通わず独学でワイン造りを学んだ、非常に稀な天才肌の醸造家で、自らの頭の中で描いた理想とするワイン像を追求すべく、コンサルタント醸造家の助言のもと、ワイン造りを開始しました。
ヒル氏はブドウ畑での作業が品質を決定づける上で最も重要な要素であると言います。この為、自宅をブドウ畑の近くに置き、常に近くでブドウの成長や成熟具合を観察できる環境を整え、ワイン造りをおこなっています。
ワイナリーにて(ヒル氏)
ヒル氏のワイン造りにおける哲学は、とかく開放的(自由)ですが「ブドウからワインになるまでのプロセスが一貫して行われる」ということに重きを置いて取り組んできました。
この考え方が、自然の中で成長するブドウ、ワインの柱となっています。
この独特で複雑なシナジーは、まるで芸術家が感情の赴くまま筆を走らせる姿に似ています。-“絵を描くのではなく、絵が自然と描かせてくれる。”といったところでしょうか。
フィリップス・ヒルでは、甘さや高いアルコール度数からではない、果実そのものの味わいを表現すること。また、力強さよりもエレガントでフィネスを備えた食事と楽しめるワインを目指して日々努力しています。
醸造所
毎年、4種類ほどのピノ・ノワールが異なった畑から生みだされます。それぞれのラベルにはヒル氏自らが描いたアーティスティックな絵画が印刷され、味わいだけでなく視覚という角度からも氏のメッセージを伝えています。
また、ワインの名前になっている”ブーントリング”とは、19世紀後半この地区で使われていた方言。この地には、最初にワイン造りを成功させたイタリア系移民への尊敬の意が感じられる言葉が多く残っています。
ラベルデサイン
フィリップス・ヒルのブドウが生まれる地区は銘醸地として名高い、アンダーソン・ヴァレーA.V.A.内の沿岸のヴァレ―フロアー(谷床)の傾斜地や、小高い山の尾根が続くメンドシーノ・リッジA.V.A.、そして隣接するコンプチ地区(メンドシーノA.V.A内)に位置します。
霧の影響を受ける冷涼な産地
ワイナリーでは、持続可能な農法として近年注目を集めている自然派農法の一つ、サステーナブル農法を取り入れています。
化学薬品や、人工的に造られてた肥料等の使用はできるだけ少なくし、またエネルギー資源の無駄な使用を抑えた、最も無理のない自然に優しい現代的な農法として、多くの国で支持されている農法です。
輸入元資料より抜粋http://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1354.html