生産者検索 > イタリア > アルトアディジェ州 > フォラドリ
フォラドリ 商品一覧

フォラドリ

樹齢80年のテロルデゴ『グラナート』

90年代にテロルデゴの伝道師として注目されたエリザベッタ・フォラドーリ。実は10年以上もかけて自家製プレパ ラシオンを使って土壌改善に取り組んできた。変化を続けるフォラドーリ。

テロルデゴの独自性

『テロルデゴの品質が 正しく評価されるよう、 大量生産品から決別 すべき』と言ったのは サンミケーレ・アッラデ ィジェ農業研究所の初 代所長エドモンド・マッ ク。この言葉から100 年以上経ち、テロルデ ゴ種はエリザベッタ・フォラドリによって世界に広めら れた。エリザベッタは父親の死によって早くからワイ ン造りに関り、テロルデゴの可能性に注目。当時無 名であった田舎品種テロルデゴに人生を賭けること となる。テロルデゴは常に個性の際立ったワインとし て認識されてきた。ボルドーのような力強さを持つが、 粗野でバランスが悪い。『でも、この品種には偉大な 個性と質の高い酸があった。これは偉大なワインを 造る上で最も重要な要素と言える』/エリザベッタ

10年以上のビオディナミ

『テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれ てくる』とはエリザベッタの言葉。彼女はカンポ・ロタリ アーノ地区の礫がこの品種と最良の相性を見せるこ とに着目。更に品種個性を最大限発揮させる為バ イオディバーシティ(生物の種多様性)を取り戻すこ とに着手。当時は収量の多いクローンがセレクション され、単一のクローンでうめつくされていたが、より自 然な状態であった昔の畑(多様性)を再現していくと いうものであった。この作業は実に20年続けられた。 『今ではモザイクのように色々な個性を持つテロルデ ゴが混在している。人間が操作しても自然には敵わ ない』エリザベッタの進化は止まらない。この土地の アイデンティティをより強く表現するには葡萄の育成 環境をこの土地独自の環境にすることが重要だとの 結論に達し、ビオディナミに転向。一切の化学肥料 の使用を中止。10年以上前からプレパラシオンを 使用して土壌の改良に努めてきた。近年、その結果 がしっかりと認識できるようになった。確かに彼女の ワインは以前と全く違う。素晴らしいワインではあった が、どこか人間味を感じさせなかった以前のワインに 対して、現在のワインは躍動感を感じる。味わいは 以前に比べておとなしいとさえ言えるが、溶け込むよ うな心地良さを持っている。コンテストワインではなく 飲み物としての楽しさだ。『テロルデゴを、そして土地 をよりしっかり表現しようと思ったらビオディナミに到 達した。より良い物を造る精神は何も変わっていな い。アンフォラでの発酵も同じ』

樹齢80年のテロルデゴ“グラナート”

テロルデゴの可能性を追求しているのがグラナート。 樹齢80年を超す古樹であり、最高の区画のテロル デゴは大きな木樽とも調和できる力強さを持ち、ま たアンフォラよりゆっくり熟成する(より呼吸の少ない) 大樽が最適と判断。そして、ビオディナミによって畑 の個性がより際立ったことで始まった単一畑のテロ ルデゴ2種。モレイは川に近く、日照条件も良い。岩 が多い粘土質。『昔から偉大な畑と言われてきた畑 で人間に例えるなら神経質なインテリ気質』スガル ツォンは標高の高い冷涼な畑で砂の比率が高まる。 『スガルツォンはじゃじゃ馬で、あけっぴろげでひとな つこい性格』この2つのワインはよりテロワールを表現 しやすいアンフォラでの醸造になっている。また、ノジ オラに至っては8カ月間アンフォラでマセラシオンを 行っている。『ニュートラルなノジオラはマセラシオン でエキスを最大限引き出すことが重要。逆にアロマ ティックなマンツォーニは伝統的なセメント発酵、ア カシア樽熟成で軽さとアロマを大切にしている』

 

輸入元資料より抜粋