Les Cailloux du Paradis
レ・カイユ・デュ・パラディ
地域:Loire
地区、村: Touraine トゥーレーヌ、Soings en Sologneソローニュ
オーナー:Etienne Courtois エティエンヌ・クルトワ
栽培・醸造責任者:Etienne Courtois エティエンヌ・クルトワ
コンサルタント名:-
HomePage : http://vinscourtois.free.fr/
創業年:1995年
ドメーヌ解説:
奇跡のワインと呼ばれ、フランスで熱狂的な信奉者が増えているクルトワ父子のワイン。極端なまでの低収量で、究極ともいえる有機ワイン。アペラシオンは通常ならば「トゥーレーヌ」と称するところだが、AOCを名乗るつもりの全くないクルトワは、「ヴァン・ド・ターブル」で我が道を行く。すべてオリジナルで、深いエキスをとじこめたユニークそのもののワイン(4種の赤ワインと10種類の白ワイン)を造る。
歴史:
クロード・クルトワは現在64歳。生まれはブルゴーニュ、ヨンヌ県内でアリス・エ・オリヴィエ・ドムールのあるクルジ村近く。父親がネゴシアンで幼い頃よりワインに携わる。急速な機械化と薬剤を使用した現代化農業に疑問を持ち、父とは違うやり方を模索、70年代後半から南のヴァール県(トゥーロン)に移り住み、およそ15年間牧畜(牛、豚、馬、鶏、羊)、農業、ワイン造りを続ける。
1991年に大火事(自然火災)で全てを失い、ほぼ無一文でソローニュの土地に移り住んだクルトワは、シレックス土壌の「レ・カイユ」と「レ・パラディ」という2つの畑でワイン造りを再開、1995年がファーストヴィンテージとなった。ファースト・ヴィンテッジからパリのレストランや専門家の間で高い評価を得たドメーヌは今年で20年目となり、2013年より息子のエティエンヌが当主となりドメーヌを運営している。エティエンヌは現在27歳。 (2015年現在)
本人の略歴:
醸造学校には一切通っておらず、他のワイナリーでも仕事をしたことがない。13~14歳くらいの時から父の手伝いで農作業を始めた。エティエンヌも同様に小さい頃からクロードと共に仕事をして学んだのみ。
栽培:ビオロジック/ビオ認証取得(ナチュレル・エ・プログレ)
今で言うビオ、有機栽培をトゥーロンの時代から35年間継続している。
その栽培の開始時期:初めから。ソローニュの場合は1995年のファーストヴィンテージから。
ブドウ畑を購入してワイン造りをするのではなく、土地を購入してブドウを植えてからワイン造りを始めている。畑は自宅兼セラーの周囲の平地に広がる。
栽培方法の将来的な展望:変わらず
栽培品種:ガメ、カベルネ・フラン、コ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン、シャルドネ、ロモランタン、ムニュ・ピノ
VTの特徴:
| 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
収穫時期
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| 9/15~20がメイン。品種により月末まで行った。 |
雨
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| 6月にひどく雨が降った。低気温、多雨、多湿が続いた。 | 収穫期の雨が多かった。 | 多くない。 8月は晴天が続いた。 |
損害
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| 上記の雨で不結実が発生、収量減。 | 収穫期の雨による腐敗、水ぶくれ | 特になし。 少し涼しい年だった。 |
解決策
| 非常に古いレシピで、オリーブオイルがベースの「サヴォン・ノワール」(黒石鹸)を主に使用。 その他にはボルドー液、銅、イラクサを使用。 |
土壌:粘土質、シレックス
主な仕立て:ゴブレ式、ギュイヨ・ダブルをベースにして、翌年と翌々年のために残す芽の数を変えるなどオリジナルに仕立てている。
支柱の素材:木製
添え木の素材:木製
堆肥:以前は牛や羊などの家畜を放して堆肥を得ていたが、現在は有機肥料を購入。必要な時に撒くのみで何年に一度など定期的ではない。
酵母の種類:野生酵母
圧搾:古典的な小型の手動垂直式プレス
醸造:
「環境の調和が完全にとれていれば、収穫の時期に雨が降っても腐敗果の心配もなく、素晴らしいワインを作ることができる。ビオディナミといっても、よその畑の草や堆肥を持ってきたら環境が壊れる。だから私は、醸造家であるよりも農夫であり続けたい」と語っています。次男のジュリアンも、父クロードを助けて仕事をするかたわら、自らの名前でワインをリリースしています。彼らのワインは、アペラシオンとしては「トゥーレーヌ」を名乗れるものの、あまりにコンセントレーションが強く、特異な味わいのため、AOCの認可を委員会より与えられず、また自らも望まないため、表記は「ヴァン・ド・ターブル」となっています。すべてのワインが、醸造過程でSO2はまったく使用していません。キュヴェによってビン詰時にSO2を微量入れますが、ほとんどが非使用です。
輸入元資料より抜粋