FIFAがアフリカ大陸で初めて行われている歴史的な夜、そして弊店にとってもある種歴史的な夜に 今年前半最後のワイン会を催させて頂きました。

6月中旬になり、京都らしい蒸し暑い日々が続いてますので 今日は白ワインを中心に初夏を彩るワインのラインナップです。

まずは 今回ご提案のワインから・・・・

DRAPPIER(ドラピエ)
   CARTE BLANCHE(カルト ブランシェ) ) BRUT(ブリュット)  NV
CAMUS(カミュ)  PERE&FILS(ペールエフィス)
   MAZOYERES(マゾワイエール)  CHAMBERTIN(シャンベルタン)  1999
   CHARMES(シャルム ) CHAMBERTIN(シャンベルタン)  1996
HENRI(アンリ)  DE()  BAHEZRE(バエーズ)
   PULIGNY(ピュリニー)  MONTRACHET(モンラッシェ)  1990
   BATART(バタール)  MONTRACHET(モンラッシェ)  1996
ETIENNNE(エティエンヌ)  SAUZET(ソゼ)
   PULIGNY(ピュリニー)  MONTRACHET(モンラッシェ)  1er(プルミエクリュ)  CHAMP(シャン)  CANT(カネ)  1995
DOMAINE(ドメーヌ)  BOUCHARD(ブシャール)  PERE&FILS(ペールエフィス)
   MONTRACHET(モンラッシェ)  2003



アペリティフのシャンパーニュは『カルト・ブランシュ・ブリュット』 ドラピエ社は ピノ・ノワールの父とも言われているピノ・ノワールの スペシャリストです。ピノ・ノワール75%、ピノ・ムニエ15%、シャ ルドネ10%とピノ系が90%を占め、殆どブラン・ド・ノワールです。 味わい、泡立ち共に 派手さはありませんが、ふくよかで 優しく、 バランスの良いシャンパーニュでした。
今回は・・・白ワインの前に 優しく、エレガントなブルゴーニュワインを・・・・
『マゾワイエール・シャンベルタン'99 カミュ』を 頂きました。
ピノ・ノワールのピュアで華やかな香りに きのこのニュアンスが加わり、エレガントで繊細な そして甘美な味わいです。
そして『シャルム・シャンベルタン'99 カミュ』に続きます。
96年と良質のヴィンテージを思わす果実のボリューム感、力強さが現れ、 若さと熟成感のバランスの良い味わいでした。
カミュの造るワインには 常に感じますが デリケートで柔らかく ピノ・ノワールの本質を味わわせてくれます。
花屋まで優しいシャンパーニュ、繊細で甘美なピノ・ノワールの次は 今回mainでもある 『モンラッシェ』を中心としたブルゴーニュの個性あふれるシャルドネです。
まずは ニュイ・サン・ジョルジュ村を拠点とするネゴシアン『アンリ・ド・バエーズ』が長年セラーに寝かせていた状態の素晴らしい2本。
1本目は 『ピュリニー・モンラッシェ'90』は、20年の月日を過ごし どのような味わいになっているのでしょうか・・・・
黄色の花、蜜など 濃厚で品のある香りが広がり、とても優雅な気持ちにさせてくれます。味わいも果実味も しっかり残り、まろやかな酸、そして ミネラルも溶け込み 本当に素晴らしいバランスの良い味わいでした。
次はグラン・クリュの『バタール・モンラッシェ'96』
華やかで バタールらしい バターのニュアンス。蜜、洋梨などのコンポート。マッシュルームなどのキノコ系の香りが立ち昇ります。味わいも繊細な酸、程よいボリュームの果実味とバランス良くアフターにまで心地よい風味が続きます。
この『アンリ・ド・バエーズ』は、素晴らしい環境で ゆっくりと熟成されたものでしょう。
皆様にも 凄く美味しい!との声を頂き、このように素晴らしい状態のワインを今後もお薦めし、喜んで頂きたいと 深く思いました。 次は 人気ドメーヌでもあり、ピュリニー村屈指の造り手 『エティエンヌ・ソゼ』の、『ピュリニー・モンラッシェ・1er・シャンカネ'95』。
シャンカネの畑は ムルソー村の1er畑でも1番評価の高い『ペリエール』の隣接しています。
味わいにも ムルソーのような厚みのある果実感、ボリューム感 そして ピュリニーのシャープな酸、豊富なミネラルと両方の個性を持った 素晴らしいワインでした。複雑で溢れんばかりの香りが広がり、力強さと品格を持ち、ブルゴーニュの底力を垣間見た素晴らしい味わいに、皆様心奪われたのではないでしょうか?私は 完全に奪われました。
心奪われてる状態で 次のワインがブルゴーニュ最高峰の畑『モンラッシェ』です。ブシャール社が造る2003年。抜栓は直前に、香り、味わい共に満開ではありませんでしたが 時間の経過と共に、上品な香りや力強さ、優しさ、ふくよかさ等全てを備えた香り、味わいを感じさせてくれました。
やはり 『モンラッシェ』は スケールが大きく、簡単には姿を現してくれませんが 時間がそれを解決してくれました。
本当に素晴らしいワインで、また出会える日が楽しみです。

そして 今回も 皆様からの番外のワインが・・・・
本当に いつも ありがとうございます!
初めて振舞って頂きました、ピノ・ムニエ主体の『フランソワーズ・べデル・アントレ・シェル・エ・テール』」。
柔らかく 繊細な泡立ちで、口当たりもとても優しく まろやかな風味。その中に シャープで 上品な酸が しっかりと感じられ、穏やかな味わいで 今の季節にぴったりのシャンパーニュでした。ありがとうございます!
番外第2弾は、これまたお振る舞い下さいました『ポマール・レ・クラ'06 モワッスネ・ボナール』。こちらのポマールは、いつ頂いても エレガントさの際立つ味わいで、とても綺麗なバランスの良い印象を受けます。
ポマールの印象を覆す味わいにうっとりでした。
お振る舞い番外編 最後には 今回赤ワインのラインナップにもなっていました、カミュの『ジュヴレ・シャンベルタン'99』です。 本当に 本当に 本当に・・・・・ 皆様感謝でございます!
今回 初めと締めに頂きましたが カミュのワインは本当に落ち着かせてくれ、肩の力が抜けてしまう程 優しい味わいを感じさせてくれます。
近年 果実感の凝縮された 力強さのある ブルゴーニュワインが目立ちますが このようなピュアな ブルゴーニュもやはりいいですね。
体に染み入る美味しさでした。

今回も皆様と一緒に 楽しく 美味しい時間を過ごす事ができた事を 心から感謝致します。
7月、8月とワイン会を開催いたしませんが 次回 9月を宜しくお願い致します。
皆様に喜こんで頂けるワイン会にしたいと思っております。楽しみに待っていて下さいね。

小泉真人