今回のワイン会は年に一度の豪華版です。全ての皆様にご案内する前に席が埋まってしまった、ありがたい会でもありました。
ブルゴーニュ地方 ヴォーヌ・ロマネ村で生まれる数々のワインをヴィンテージの個性と共に楽しんでみました。

今回のご案内ワインです。
★ブリュット・トラディション  NV ジャン・ヴェリュ
★ヴォーヌ・ロマネ・レ・クルー  2007年 プリューレ・ロック
★ヴォーヌ・ロマネ・1er・オー・マルコンソール  2006年 シルヴァン・カティアール
★ヴォーヌ・ロマネ・1er・レ・スショ  2005年 モンジャール・ミュニュレ
★ヴォーヌ・ロマネ・1er・レ・スショ  2004年 シャンタル・レスキュール
★ヴォーヌ・ロマネ・1er ・クロ・デ・レア  2001年 ミッシェル・グロ
★ラ・ターシュ GC  2000年 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ


まずは アペリティフのシャンパーニュ。
ジャン・ヴェリュが造る「ブリュット・トラディション NV」です。
この造り手は私が注目する モングー村に拠点を置いています。この村は コート・デ・ブラン地区より南に50〜60kmの所にあり、孤島のような小さな丘のみの生産地区です。
こちらの丘の土壌はなんと、コート・デ・ブランと同じチョーク質でミネラル感溢れる素晴らしいシャンパーニュを産みます。コストパフォーマンスに優れ、大注目です。
爽やかな香りが広がり、きめ細かな泡立ちが優しく、品のある果実味、酸味、ミネラルとバランス良く アフターにかけ、味わいが押し寄せて来ます。

そして 次は今回のテーマでもある ヴォーヌ・ロマネ突入です。

まずは プリューレ・ロック「ヴォーヌ・ロマネ・レ・クルー'07」。
フレッシュなベリーの香りに ハーブの爽やかな香りが広がり、透明感のある華やかな香りです。ピュアで 何処までもクリアーでチャーミングな味わいにうっとりです。
2007年は若さはありますが チャーミングで外交的で既に美味しく飲めます。

そして2本目。シルヴァン・カティアール「ヴォーヌ・ロマネ・1er・オー・マルコンソール'06」。凝縮感ある果実味と 力強さのあるボリューム感溢れる味わいです。
まだ 時間がかかりそうですが 奥にはミネラルや複雑な味わいが見え隠れし、将来期待のできる味わいです。2006年はまだ 姿を見せてくれないワインが多いと思いますが、凝縮感、ボリュームと存在感あるヴィンテージです。

そして次は全ての要素が成熟したヴィンテージ 2005年です。そのワインは モンジャール・ミュニュレ「ヴォーヌ・ロマネ・1er・レ・スショ」香りから うっとりする華やかで甘美な香りが漂い、様々なベリー系の果実香が 複雑に広がります。香りだけで充分楽しめました。味わいは高いレベルで バランス良く スパイスや土壌の要素が加わり、素晴らしい味わいです。

次は 今まさに飲み頃を迎えている2004年。このヴィンテージは 凝縮感こそありませんが、優しく 上品な酸心地よい味わいです。

シャンタル・レスキュール「ヴォーヌ・ロマネ・1er・レ・スショ」フレッシュな果実香と ドライフルーツの香りも感じます。全体的に 酸味が主張しますが、ミネラル感、果実味が 程よく寄り添い、エレガントな味わいを楽しめます。

後半に入ってきましたが 次は ヴォーヌ・ロマネ村と言えばこの人、ミッシェル・グロ。
ミッシェル・グロと言えば「ヴォーヌ・ロマネ・1er・クロ・デ・レア」の2001年。
ベリー系の果実味と 熟成からのドライフルーツ、フラワーの香りが程よく香ります。
土のニュアンスも加わり 深みのある香りです。味わいにも香りにも同じ土のニュアンスがアクセントに、スパイス、ミネラルなど興味深い味わいです。

いよいよラストを飾るのはDRC、「ラ・ターシュ'00」。ロマネ・コンティと並ぶブルゴーニュ村を代表する畑です。まだ 香りは爆発していませんでしたが、フレッシュなベリーと透明感あるミネラル、スパイス、花の香りが複雑に香ります。何処までも 繊細で 上品で DRC独特の最上の紅茶の香りがあります。
味わいも蜜の濃い味わいで まだ 静かに多くの要素を溜め込んでいる感はありましたが 甘美で 気品があり、華やかで 最上級の味わいです。

そして 今回も 皆様からの 番外ワイン を開けさせて頂きました。(感謝の極み!)
本当にありがとうございます!

まずは J・A・フェレ「プイィ・フィッセ'83」
こちらのワインは 香り、味わい共に爆発していました。洋ナシや林檎のコンフィチュルしたような香りに、熟成からのモカフレーヴァー。至福です!
蜜や 白系スパイスなどの複雑で バランス良さが 口の中で広がります。これは 私が思っていた以上の味わいで 本当に驚きました。本当に 素晴らしかったです!

そして弊店からの番外は ボルドーを1本。シャトー・パヴィ・マッカン'99.

落ち着きのある香りで、カシスや赤系ベリーの香りに スパイス、そして 少しトリュフのようなキノコの香りもあり、まだ 静かではありますが 素晴らしい香りです。
味わいもまろやかに 優しく 広がっていきます。

最後には 新井順子さんが ロワールで造る ドメーヌ・ボワ・ルカのワインを2本。
「トゥーレーヌ・リーヴィ二ヨン・ブラン'06」と、「キュヴェ・クリコ'06」です。
凝縮感あるフルーツの香り、 味わいが、豊富で ピュアな酸、ミネラルが優しく 綺麗な味わいです。

今回も 皆様とたくさんのワインを楽しめましたが、これも皆様のお蔭でございます。
弊店のワイン会から 繋がっていらっしゃるお客様を拝見できるのも 弊店の喜びでございます。重ね重ね ありがとうございます。
本当に最高の夜を過ごすことができ、嬉しく思っております。
今回 申し訳なくも ご案内できなかった皆様 申し訳ございませんでした。
次回も 是非宜しくお願いします。
小泉真人