![]() 今回は 初めの1本目から全開です。 クリュッグ社の造るヴィンテージ・シャンパーニュ「ブリュット・ヴィンテージ1998 クリュッグ」を・・・。熟したカリンや 洋梨、クレームブリュレ、ナッツ、トーストなど 複雑な香りが広がります。泡も極めて柔らかさがあり、味わいは力強さ、フィネスを感じます。 次には 今回のmainアイテムの登場です。 シャンパーニュ地方、ブラン・ド・ブランの最高峰であり、クリュッグ社最高峰のシャンパーニュ、「クロ・デ・メニル1995 クリュッグ」です。 透明感や 上品さを感じる優しさのある香りを感じ、熟したグレープ・フルーツ、林檎などの香りと ミネラル、ハーブが香ります。 泡もこれ以上無いと思うほど、滑らかで 優しく、柔らかい口当たりです。その後、味わいに変化が見られ、力強さ、フィネス、厚みが 奥から出てきました。 ナッツ、トースト、熟したカリンなど 複雑さを増し、途方も無い余韻が いつまでも 口に心地よく残ります。 上品でいて繊細で、力強くて 全ての要素が入り、これ以上のシャンパーニュを飲んだ記憶がありません。これぞ 極上です。 ![]() そしてシャンパーニュの余韻を残しながら、次に登場したのが サンテステフ村を代表する「シャトー・カロン・セギュール」です。 まずは 「2002」から。カシス、ブラックチェリーなどの果実味で、上品な酸、しっかりとしたタンニンがまろやかに 一体となってきていました。 まだ 固さがありますが、時間と共に表現を見せ、とてもクラシックなボルドーです。 そしてフランスですさまじい暑さだった「2003年」。熟した カシス、ブラックベリーや スパイスなどの香りが広がり、既に 表情豊かな味わいです。力強く、ボリュームがあり、とても甘いタンニンが印象的な味わいに。こちらは モダンなボルドーです。 続きまして 今 飲み頃の「2004年。」 2002年と似ているニュアンスを持ち、カシス、ブラックチェリーとハーブなどの香り、上質の酸が全体を支えています。柔らかく 優しい香り、味わいで、何故かほっとする気持ちになりました。こちらはクラシックタイプですね。 そしてボルドー・グレート・ヴィンテージの「2005年。」 カシス、チェリー、ブラック・チェリーなどの豊かな果実の熟した香りが、スパイスやハーブとしてミネラルなど 複雑でレベルの高い香りが 重なって 優雅に広がります。 まだまだ底を見せていませんね。 味わいも完璧に熟した果実味など レベルの高さを感じました。力強く、豊満で、奥深い味わいです。2003年と果実の熟し方は同じレベルですが、2005年はそれ以外の 酸などのレベルが高く、バランス力が凄いです。翌々日の朝でも まだまだ飲める味わいでした。こちらは クラシックタイプですね。 最後は2005年に隠れていますが、果実も良く熟した、「2006年。」 フレッシュなカシス、ブラックベリーなど まだまだ若さを感じるフレッシュさが香ります。まだ 樽からのヴァニラ香もワインに溶け込んでいませんが、ボリューム感のある素晴らしい味わいです。 酸が控えめなところがあり、こちらはモダンな果実味タイプです。 このようにヴィンテージ毎に 飲むとその年の気候など感じられ、本当に楽しかったです。同じシャトーでも クラシックな年、モダンな年、その中でも 内向的な あるいは 外向的な性格を持ち、個性を表現している姿に感動を覚えました。 今回も皆様からの 番外編 が、ございました。本当にいつもありがとうございます。 ![]() ヴォルネイ村を代表するドメーヌのモノポール畑です。ブラックチェリー、フランボワーズ等 赤黒系の優しい香りとハーブ、土のニュアンスも加わり、複雑です。 とても優雅で 上品な甘い香りが広がります。深みのあるエレガント・ブルゴーニュの味わいです。 そして 同じ造り手の「ヴォルネイ1997年 プスドール」。このプスドールは1級畑しか所有していませんので、この村名は レ・カイユレとして言う1級畑の格下げです。 ピュアで クリアーな果実香と熟成からの複雑な香りが広がり、ミネラル豊かな上品な味わいでした。 どこまでも綺麗な酸が残り、素晴らしい味わいです。 最後にブルゴーニュが2アイテム抜栓され、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュと 今日もフランスを代表する地方の素晴らしい個性あるワインを皆様と楽しむことができ、本当に感謝しております。 素晴らしい1年の締めくくりワイン会になりました。 来年もどうぞ宜しくお願い致します。
小泉真人
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