今回のワイン会は ジュヴレ・シャンベルタン村のグラン・クリュ畑を楽しもうと言うことで、5つの畑をご用意致しました。本当は 9つ全てをと思っていたのですが、ご用意ができませんでした。残念です。いつか 機会があれば 是非!

さて ご提案ワインです。


Fleurフルール de L'Europeルーロップ Brutブリュット NVノンヴィンテージ
フルーリー

Siecleシエクル d'Orドール Brutブリュット 1990
フルーリー

Mazisマジ Chambertinシャンベルタン 2007
ジャン・ミッシェル・ギヨン

Charmeシャルム Chambertinシャンベルタン 2005
コカール・ロワゾン・フル−ロ
Latricieresラトシエール Chambertinシャンベルタン 2004
ジャン・ルイ・トラペ

Chambertinシャンベルタン 2002
ジャン・クロード・べラン

Griotteグリオット Chambertinシャンベルタン 1990
フレデリック・エスモナン




畑の個性同様 ヴィンテージの個性も感じて頂けましたでしょうか?
では まずは アペリティフのシャンパーニュを2アイテム。
造手はオーブ県で古くから自然農法を実施するパイオニア的存在の『フルーリー』の、
『フルール・ド・ハーロップ・ブリュット NV』。こちらは今回ご参加お客様の中に 昔からずっとお好きだと伺っていただけに 皆さまにもご紹介できて良かったです。これは ノーベル賞の授賞式で振舞われるシャンパーニュで、爽やかな果実感としっかりとしたミネラルが心地良く 優しくもあり、力強くもある、本格派シャンパーニュです。素直に美味しいと感じました。
続きまして、『シェクル・ドール・ブリュット1990』。1990年にも関わらず、まだまだ力強い酸、果実味を感じ、ポテンシャルの高さを伺わせます。少しナッツ、蜜の熟成からの香りと フレッシュな果実味がバランス良く、口いっぱいに広がりました。力強く、美味しいシャンパーニュです。
では、特集の『ジュヴレ・シャンベルタン・グラン・クリュ』達の登場です。
『マジ・シャンベルタン 2007』。華やかな果実、花の香りが広がり、とても外向的で、親しみのある香りです。味わいは まだ 若々しさが残りますが、今でも充分に楽しめる味わいでした。
凝縮感と華やかさのある味わいです。
『シャルム・シャンベルタン 2005』。まず、香りは閉じています。奥の方に 黒系果実の香り、ハーブなど コクのある香りを感じ取れます。味わいも香りも同様に広がりを見せてくれませんでしたが、このワインの持っている様々な要素を感じられ、今後熟成によって その姿を現した時には さぞ素晴らしい味わいを楽しませてくれるはずです。
『ラトシエール・シャンベルタン』。赤系ベリーの優しさ溢れる香りと 花の香りが広がり、落ち着きのある穏やかな香りを感じられます。
味わいも落ち着きがあり、果実、酸、ミネラル、タンニンと丸みを帯び、一体となってエレガントに広がります。今 飲み頃の素晴らしいエレガントワインです。
『シャンベルタン』。赤・黒系の果実のコンポートされた香り、ハーブ、ミネラル、大地香などの様な香りが広がります。厚みのある豊満な口当たりから 力強く、複雑な味わいが楽しめました。深みのある骨格のしっかりとした味わいです。
『グリオット・シャンベルタン』。まだまだフレッシュな果実を感じられ、穏やかなドライ・フルーツ、ドライ・フラワーの深みのある香りがバランス良く広がります。
全ての要素が溶け合い、エレガントでいて力強く、まろやかな魅力的な味わいです。


そして 今回の番外・・・・
『コンドリュー2006 マチルダ・イヴ・ガングロフ』。
ライチ、白桃、香木など 華やかで力強い香りが広がり、ピュアで透明感のある香りです。味わいも豊かな果実感、穏やかな酸と しっかりとしたミネラルを感じ、余韻は素晴らしく続きます。
ピュアで力強く華やかなコンドリューは あまり他にない魅力だと思いました。
今回も 非常に楽しく美味しくワイン会となりました。
これも皆様のお蔭です。ありがとうございます。
次回も素晴らしいワイン会となるように 頑張りますので 是非ともご参加下さいませ。お楽しみに!
2011年9月25日   小泉 真人