9月のwine会は 上質の葡萄からエネルギー感溢れるシャンパーニュを造る「プネ・シャルドネ」と、数あるブルゴーニュの白ワイン造り手の中でも、異才を放ち、品格、旨味のあるワインを造る「コント・ラフォン」特集でした。 お月見を目前に生憎の雨模様の天気の中での、開催です。
【プネ・シャルドネ】 ★エクストラ・ブリュット・グラン・クリュ・ミレジメ 2007年は、きめ細かくふわふわで、優しい泡が 口いっぱいに風味と共に広がります。葡萄からの 果実感がしっかりとしており、柔らかく そして しっかりとした旨味を感じられ、ミネラルが深みを出していました。 ★エクストラ・ブリュット・レゼルヴ・グラン・クリュ NVは、 こちらも泡立ちは品が良く、まろやかで、秀逸です。後から追いかけてくるような、旨味がじわじわと口に広がってきます。程良く、熟成感も感じられ、とにかくバランス力、底力のある味わいでした。 ★エクストラ・ブリュット・ロゼ・レゼルヴ・グラン・クリュ NVは、柔らかく、そして しっかりとした泡。消えそうで消えない持続力は流石。いちごや フランボワーズのかわいらしい果実の香りが広がり、味わいは しっかりとなじむように広がります、 この造り手のシャンパーニュは どれもそうですが、口当たりよりも、余韻に複雑性を感じる旨味が続き、エレガントであり、繊細ですが 構成のしっかりとした味わいを楽しめました。 【コント・ラフォン】 ★ムルソー・クロ・ド・ラ・バール 2004年は 個人的に好みのヴォンテージ2004年です。洋ナシ、赤林檎などの コンポートや少しスパイスを感じ、ボリューム感のある果実と太いミネラル、そして、上質の酸と全てにおいて 魅力的で素晴らしいです。その中で、2004年らしい エレガントさ、繊細さ、ミネラル感と 品の良さを感じられ、今でも 充分楽しめる若々しく、開いた味わいでした。 ★ムルソー・クロ・ド・ラ・バール 2001年は、2004年よりも。落ち着きのある香り、味わいでした。カリンなどの 熟成からのフレッシュ感と、落ち着きのある味わいが、バランス良く、若さと深みの両方を楽しめました。今後の進化が楽しみな1本。 ★ムルソー・クロ・ド・ラ・バール 1999年は、ドライ・フルーツ、ドライ・フラワーの要素が多くなり、ミネラル、酸も丸みを帯びて来ています。 とてもまろやかで 熟成によってのまとまりを感じられます。今まさに 飲み頃に近づきつつあります。ふくよかな 果実と、深みと、ムルソーらしい重厚感が一体となり、バランス良く しっかりとした余韻へと続きます。 ★ムルソー・クロ・ド・ラ・バール 1996年は、まだ少し、フレッシュ感を残していますが 果実は深みを増し、ナッツなどや ムスクのような香りも感じられます。とてつもなく、バランスが取れており、そして 余韻が長く、深みのある味わいが残ります。偉大な深みと 純粋さを持ったワインです。 ![]() ★シャルドネ・アロヨ・グランデ・ヴァレー・ターレイ・ヴィンヤード 2000年 ニコルスです。 こちらのニコルスは 飲み頃までリリースをしないといった、一風変っています。カリフォルニアでは珍しい熟成した素晴らしいワインを造っています。トロピカル・フルーツ、シトラス、そして 様々なスパイスの香りを感じられ、蜜やヴァニラなど密度のある香りも広がります。非常に まろやかで、バランスの取れた酸が 素晴らしい余韻へと連れて行ってくれます。 次は、★ヴォルネイ・1er・シャンパン 1999年 マルキ・ダンジェルヴィーユです。赤系果実と ドライフルーツのニュアンスを感じ、凛とした 美しさと柔らかい風味が広がります。フィネスのある味わいで、バランス良く、とにかく品のある素晴らしいピノ・ノワールでした。 ![]() ヴォンテージの個性、造り手の個性を感じ、良い体験でした。今後とも 新しい、楽しいワインを皆様と感じられたらと思います。
小泉 真人
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