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ボルドー・ニュースより

サン・テミリオン
2019年、初の100%環境認証のぶどう畑が誕生!

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右岸の4つのアペラシオンは、象徴的でありアグロエコロジーに関する、強制力のある措置を仕様書に導入することを可決した。
5月16日、サン・テミリオン ワイン評議会の総会において、同地の4つのアペラシオン(リュサック・サン・テミリオン、ピュイスガン・サン・テミリオン、サン・テミリオン、サン・テミリオン・グラン・クリュ)について、農業環境に関する4つの措置を導入することが、大多数の賛成のもと可決された。最も強制力のある措置は、各生産者に対する環境認証手続の実施の義務化である。有機農業および国家から認定された基準全て(Agriconfiance、AREA PVE、環境マネジメントシステム、Terra Vitis等)がその対象となる。
この前例を見ない規定は、2019年以降、上記4つのAOCのぶどう栽培者970名に対して適用される。認証を取得するまでの期間は、個人または共同の取り組みの証を示せば良いとされる。評議会の推算によると、すでに半分のワイン醸造農家が環境的なプロセスに取り組んでいる。保護管理団体は今後、まだ取り組みに参加していない残り半分へ支援を行い、特に情報提供と、可能なプロセスの中からの選択を円滑化するための専用の窓口を設けることを予定している。高環境価値レベル3に認定されたサン・テミリオン・ワインによる、共同認証の計画も検討されている。
春霜の被害にも関わらず、方針を維持
この新たな規定に難色を示した人々もいるが、リブルネの農家の大半がこれに納得している。ボルドーのぶどう畑が深刻な霜被害を受けたにも関わらず、である。右岸のぶどう畑はその70%が春霜の被害を受けたが、100%環境認証に取り組む意欲を持ち続けている。サン・テミリオン ワイン評議会のフランク・ビナール/ Franck Binard議長は、「困難な時こそ、団結と大胆さを示していかなくてはならない。たとえ難局にあっても、理事会は革新が必要であること、後退してはならないことを断言する」と述べる。

2017年08月31日 8:33