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第223回 尾張屋ワイン会のご報告

第223回 尾張屋ワイン会のご報告

祇園祭を目前に、 少し蒸し暑い二日月という月の見えない夜、日本に3本しかないワインを目指してのワイン会開催でした。今回は ご案内して 即満席となる ありがたいワイン会でございました。
お料理も ブロシェット様の 名物串もの・・・・素敵なマリアージュ。
今回のご報告は、弊店に1ヶ月だけ勤務して下さった 埼玉の目加田商店のご子息、目加田佳佑さんにお願いしました!

本日のご提案ワイン01

《ドメーヌ・ローラン》
★ Meursault Les Forges 2010
★ Meursault 1er Les Poruzots 2010
★ Gevrey Chambertin Clos Saint Pierre 2010
★ Gevrey Chambertin Clos Saint Pierre 2009
★ Gevrey Chambertin Clos Saint Pierre 2008

《コント・ラフォン》
★ Meursault 1er Goutte d’Or 1983
★ ブリュット・レゼルヴ・グラン・クリュ(マルゲ)

今回のワイン会は「ドメーヌ・ローラン」「コント・ラフォン」です。
ドメーヌ・ローランは2006年からドミニクローラン氏が息子と設立したドメーヌ。ブルゴーニュでもトップクラスのセンス輝くドメーヌです。

Meursault Les Forges 2010 ドメーヌ・ローラン
2010年でまだ若さはあるもののミツの香りや、すでにモカフレーバーを感じさせる香りを受けました。味わいはたっぷりとした果実味からミネラルのやや硬さとすっと通った酸味のバランスが抜群。もちろん熟成させるとより伸びてくるニュアンスもありますが、すでに楽しめる味わいでした。

Meursault 1erCru Les Poruzots 2010ドメーヌ・ローラン
こちらはまだ香りが開いていないのが残念ですが、そのなかでも上質なミネラルの香りやナッツ、コンポートの香りを受けました。
味わいは芯の通ったミネラルを中心に、力強い骨格とポテンシャルの高さを感じますが、時間のかかりそうなニュアンスでした。

Gevrey Chambertin Clos Saint Pierre 2010ドメーヌ・ローラン
ここからクロ・サン・ピエールの水平試飲がスタートです。
まずは2010年、凝縮感のある赤系のベリー。口当たりがとてもきれいで華やかさのある味わい、やや鉄のニュアンスも感じられ、時間の経過とともに広がる香りと味わいは絶品でした。個人的には3ヴィンテージの中で一番好きな味わいでした。

Gevrey Chambertin Clos Saint Pierre 2009ドメーヌ・ローラン
次に2009年です。こちらは赤系ベリーに黒系ベリーも多く感じ、またスパイシーさを感じ取れました。陽をたっぷりと受けたニュアンスのある果実味は、すでに飲み頃を迎えておりとてもジューシーな味わいでした。

Gevrey Chambertin Clos Saint Pierre 2008ドメーヌ・ローラン
水平試飲、最後は2008年です。
赤系ベリーときれいなミネラル感、酸がしっかりとして一番輪郭のはっきりした味わいです。透き通ったニュアンスも受け今後の熟成を期待したい一本です。

Meursault 1erCru Goutte d’Or 1983 コントラフォン
今回の目玉である蔵出しの1983年グットドールです。(なんと日本に入ったのは3本のみ!!!)
蔵出しということで状態は完璧、黄金色の熟成した色合いから複雑な香りが広がります。
コンポート、ドライフルーツ、モカフレーバー、ハチミツ、焦がしバターと様々なニュアンス。
味わいも抜群、とてもエレガントでたっぷりとした果実味にきれいな酸味、文句のつけようがない味わいでした。

今回はドメーヌ・ローランから始まり蔵出しのコント・ラフォンまで1つ1つ個性を確認しながら、熟成の素晴らしさも感じることができました。初めて会に参加させて頂きましたが、どうにかまた参加できればと思います。

臨時報告:目加田 佳佑
 
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2014年07月02日 15:15